2022シーズンの開幕
毎年2月末に開幕戦を迎える関東ロードミニ。
当然、寒い(笑)
ただ、天気の良い日が比較的多いのも冬場の特徴だったりするので、
しっかり練習してきている選手は、開幕戦で一気に開花する。
表彰台の顔ぶれが変わるのもやはり開幕戦だったりする。
今年の開催クラス
KIDS-E
5 歳以上 15 歳以下で争うクラス。
2st/4st50cc のオフロード車両で 10 インチ以下(CRF50,DR-Z50 等)
ただ、残念ながらエントリー台数の減少のために今期がラストイヤー。
最後のチャンピオンが決まる戦いとなる。
#43 熊谷 勇騎選手がウイナー。
予選でポールとなったのは、#54 都倉 紅志選手。タイム的にはアドバンテージのある予選タイムとなった。決勝では、#43 熊谷選手と#54 都倉選手の一騎討ちとなり、自身の予選タイムを上回る走りを見せた#43 熊谷選手が優勝を飾った。
ノービスミニ
まずはここから。
ミニバイクの走行規定に準ずるレース。
ノービスミニの中で、A・B・Cの3つに分かれて競う。
速いライダーが適切なクラスに挑戦できるように、
基準タイムよりも速いタイムが出るとペナルティが課せられる。
が!成長著しいライダーの戦いでもあるので、
走行セッションごとに速くなり、ペナルティをうけるライダーは少なくない。
それぞれの実力で戦ったノービス
レースとしては1つだけど、その中はいろんなドラマがある。
開幕戦のノービスAを制したのは、#67 田口選手。途中までは、アドレスV125を駆る#55 りょう選手がレースを牽引したが、6ラップ目に#67 田口選手がトップに立ち逃げ切った。
トライアウト
エキスパートを目指す登竜門がこのクラス。
目安タイムをクリアして優勝すると自動昇格する。
SP-Fへの挑戦権をかけた戦いとも言える。
新たな若手の台頭の予感
ポール・トゥ・ウインを達成したのが#93 宇野将平選手。愛嬌のある若手ライダーだ。
予選から2番手に1秒以上の差を付けてポールシッターとなった。
その勢いのまま決勝レースに登場し、10周の戦いで2位に14秒以上の差をつけ独走にてチェッカーを受けた。
HRC GROM Cup
HONDA GROMを使ったワンメイクレース。
2016年~2020年モデルはHRC GROM Cup4クラス、
2021年~モデルはHRC GROM Cup5クラスとして戦う。
4と5というネーミングは、それぞれの年式でのミッション段数に由来すると思われる。
昨シーズンから登場したGROM Cup 5で、当初は4と5では4のが仕上がっており
やや4が速い感じだったが、シーズン中に5もどんどん仕上がってきて、
戦いは僅差から、徐々に5が優勢になってシーズンが終わった感じ。
久々に帰ってきたが速さは健在
#2 岡部圭佑選手が久々に桶川に帰ってきた。
不在の間にも桶川の戦いを支え激闘を繰り広げてきたライダーたちは、そう甘くはない。
しかし、強さを発揮。1000分の1秒差で予選を制しポールポジション獲得。決勝では一時的に2位に下がったものの、チェッカーは最初に受けて復活のレースを制した。
NSF100 HRC トロフィー
HRC系のワンメイクレースで、こちらはNSF100を使用する。
NSR50が中心だったミニバイクレースの後継車両という位置付けといえるNSF100を
使ったワンメイクレースだが、参加年齢16歳未満のジュニアチャンピオンシップクラスと
16歳以上のグランドチャンピオンシップクラスに分かれている。
ジュニアチャンピオンシップクラスのみワンメイクタイヤとなっている。
未来のMotoGPライダーはここから出てくるかも。
予選は混走、決勝はそれぞれで
予選は大人が参加するグランドチャンピオンシップ(GC)と子供が参加するジュニア(Jr)クラスとが混走でタイムアタックを実施。NSF100のワンメイクレースのため、体重差がそのまま早さにも直結する要素もあり混走予選では、Jrのライダーが上位を独占。
Jrクラスでは、予選の総合トップを獲得した、#71 富樫 虎太郎選手がポール・トゥ・ウインを獲得。
GCクラスは、クラス別の予選で2位からのスタートの#32 野崎 泰介選手が制覇。
インポートミニ[EXP/MID]
4st 125cc
17inch
インジェクション仕様車
(CBR125・YZF-R125・RS4 125・RC125・GSX-R125 等)
レーサー車両ではなく、市販車両ということもありエントリー台数が徐々に増えてきている。
YZF-R125が多かったクラスだが、昨年から一気に人気となったGSX-R125。
今年も盛り上がること間違いなし。
EXPへの昇格条件はMID クラスでの優勝または年間ランキング3 位以上。
今シーズンから、このクラスではDUNLOPタイヤの使用が禁止となった。
ニューヒーローの誕生
MIDでは、予選で唯一の46秒台をマークした#47 曽根 信久選手がポールを獲得。決勝では、#63 遠藤 瑛人選手と#85 飯岡 正吾選手を加えた3台による三つ巴の戦いとなったが、決勝でも46秒台をマークした#47 曽根 信久選手が制し、ポール・トゥ・ウインとなった。
EXPでは、3強不在の開幕戦で、新たな歴史が幕を開けた。
オフシーズンにしっかりと練習を積んできた#34 青ハゲ選手が力を発揮。
予選、決勝ともに激戦となった、EXPクラスを制した。
OPEN & S85
2st85cc/4st150cc 未満の改造車。
今シーズンからOPEN・S85で区分せず同一クラスとなった。
18 歳未満の Jr と、18 歳以上の成人とでクラス分けをし混走別表彰にて開催。
OPEN混走のレギュレーション開幕戦はS85のみの戦いとなった
Jrと成人でクラスわけとなり、OPENクラスは混走となったが、エントリーがなく、
S85のみの戦い。Jrクラスは、#1 高橋匠選手が予想通りの快走で優勝。
ライバル同士の戦いとなった成人クラスは、#69 大澤 一欽選手と#74 よし選手の戦い。
予選も決勝も接戦の戦いは、#74 よし選手が予選順位を逆転する形で、制覇。
SP[EXP/MID/F]
2st50cc/4st100cc準改造車
(NSR50/NSF100/NS50R 等 )
ミニバイクレースの中心クラス。
全国的にもレベルが高いらしく毎年激戦となるEXPは注目が高い。
F(フレッシュマン)からMID(ミッド)への昇格条件は、
Fクラスでの優勝。優勝すると自動昇格によりMIDとなる。
MIDからEXP(エキスパート)への昇格条件は
MID クラスでの優勝または年間ランキング3 位以上。
それぞれのクラスで最低重量も設定されている。
それぞれのクラスが接戦
フレッシュマンでは、予選2番手の#28 ゴトー選手が1周目からトップに立ち、逃げきる形で優勝を決めた。
MIDクラスは、予選5番手の#44 吉田 称元選手がスタートで前に出てトップに立つと、そのまま12周を逃げ切る。ベストラップも#44 吉田選手が記録し、2番手に1秒以上の差を開きチェッカーを受けた。
EXPクラスは、#2 竹内 吉弘選手がオープニングラップを取ったものの、2周目でトップに立った、
#9 富樫 虎太郎選手が引き離してチェッカー。
富樫選手は、SP-EXPクラスとNSF100HRCトロフィの2クラスでポール・トゥ・ウインという素晴らしい開幕戦となった。
開幕戦の各クラスの結果
公式サイトにて、リザルトがアップされています。
https://okspo.jp/report/krm2022-r1/
2022年シーズン 第2戦
関東ロードミニ選手権 第2戦は、2022/04/17(日)です。
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